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長い一日
父が亡くなった日のことを書いてみる

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その日は3月4日 ホントに長い一日だった…

朝6時、家電が鳴る。
日曜の朝、こんな時間に電話なんて、よほどの緊急事態
病院からだった。

相手が病院からってわかっただけで事態は察知できた。
比較的安定していた父だったけど
夜中ぐらいから、呼吸が乱れてきたと。
1時間以内にそっちに行きます、と言ったら
それでは間に合わないかもしれない、と言われた

そんな精神状態では自分で運転する自信もなかったので、
タクシー呼んで直行。
それこそ、着替えただけ、顔も洗わずに飛び出したよ。

30分ちょいで着いたんだけどね
それでも、間に合わなかった、というのかな?

呼吸は止まっていた。
でもね、ナースステーションにあるモニタを見に行ったら
(無線でとばしてる)心拍はあるんだよ。
ああ、ホントに間際だったんだ。体だってまだ暖かい。

たぶんね、これで人工呼吸器に繋いだら、延命していたんだよ
でも、そうなると、いつ呼吸器をはずすかの選択を
家族が迫られることになるんだよね、きっと。
特に、他に疾患もなく心臓が強い父の場合は。

ほどなくして、母と妹もやってきた。

妹は前日土曜日の夜に帰国していたんだ。
ICUに入ることになったとき、そろそろ帰ってきた方がいいって
連絡したから。

金曜日に父の見舞いに行ったとき
「土曜の夜に妹が帰ってくるよ。日曜日に見舞いに来るよ
 だから、それまでは頑張って」って枕元で言ったんだ
その時にはすでに意識もなく、
呼びかけにも反応していなかったんだけど
でも、もしかして通じていたのかもしれないなと思うよ。

死亡宣告は7時5分

それからの慌ただしさはハンパ無い。
自宅までの搬送を業者にお願いして、連れて帰って
即、葬儀の打ち合わせ。
日程を決めて、参列者の人数を計算して
とにかく、いろんなこと決めなくちゃいけなくて
いろんなとこに連絡しなくちゃいけなくて
つくづく、妹が帰ってきてくれてよかった。

そこまで、父はわかってくれたのかな
妹が帰ってきたのがわかって、
安心して逝ったんだね、きっと。
by izumo9 | 2012-05-31 09:03
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